昼飯前に大変難しい話になるのだが、飲食店のカウンター席で、テーブルの下に棚が設けられていない時、どこに荷物を置けばよいのだろうか。ここは、籠なんかが用意されている気の利いた店ではなく、どう見積もっても40年はやってるんだろうと思われる、オンボロな町の中華料理屋で、先程俺の注文に、永六輔みたいな親父は頷いたものの、本当に注文が通っているのかわからない。俺の後から来た一組のカップルは、隣の席にバッグを置き、その向こうに並んで座った。床に置くには頼りなく、ましてやテーブルの上にも乗らないような大きさのバッグが席に着き、満席？となった。その後も店の戸が開くが、新たにやって来た客は、満席？の店内を見て戸を閉める。客はどんどん来て、どんどん帰っていく。なんだか俺はどんどんと気不味くなっていく。俺のバッグではないのに。なぜ、なぜ、俺が。棚に置いてあるスペリオールだかオリジナルだかを手にとってみたが、気も漫ろである。そんな中、到着したチャーハンであったが、美味しかったので、美味しかったのだと思う。明日もまたお待ちしております。
