ばいあすにゅーたうん

誤解を招く日記

真夏のチャップリンおじさん

バカンスに行くので麦わら帽子を買った。

バカンスといっても国内です。その点についてはこちらが言いたいだけですので最初に謝罪を申し上げます。
以前やる気ワクワクワークマンで買った農作業用の麦わら帽子があるにはあるのだが、経年劣化で脆くなってしまった事と、何よりDASH島で畑仕事をするのかと言う位バカンス感がゼロだからだ。


あ、これいいぞ。帽子屋で目に留まったのは山高帽のような形の麦わら帽子だった。
しかしながら、サイズが少々小さい(57.5cm)
いつもこれ。いつもこれなのだ。気に入った帽子があってもサイズが小さい。
お前ら脳みそ入ってんのか手前味噌ですがこちとらカニ味噌か何かがぎっしりつまっているんですよ。


頭囲何センチですか?
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2011/0213/386545.htm


とクソミソに罵倒してやりたい気持ちをぐっとこらえて鏡に向かっていると店員さんが奥から別の帽子を持ってきてくれた。
「少し大きめですとこのような物もございます」
これはぴったりだった。パナマ帽だった。なんとなくお上品な感じでイカしている。
サイズは59.5cmだそうだ。なるほど。
お値段は15000円だそうだ。なるほど。いやちょっと待ってほしい。
2cmサイズがアップするだけで(だけじゃないが)値段が5倍近くになるのか。
確かに雑誌の裏表紙で良く見かける増大法は、結構なお値段がするのだが…


うーん…しかしこれを被れば、この夏俺はアル・カポネ的なムンムンな男になれるのではないか。
まあ、そこまでいかなくてもマスカルポーネ位のムンムン(臭い的に)さは出せるのではないか…


「あとは機械にかければ1cm位は大きくなりますかねー」


おいおいまじか。
一瞬、俺の頭を締め上げてマイナス1cmを実現する機械かとおもいきやそうではないようだ。
なんだその素敵な機械は。
そいつはすげえ、夕方取りに来るよと残して店を出た。

 


「お待ちしてましたーこちらです」
そんなにでかくなっていない。
うん、まあこんなもんだよね。わかっていた。うん。
知ってた。
帽子を頭に乗せ、真夏のチャップリンおじさんは店を後にした。


来年はカンカン帽を買おうと思う。
サイズがなくておじさんカンカンだよ!っていうオチになると思うので宜しくお願いいたします。