ばいあすにゅーたうん

俺は屁をこくシステムだ

8/12の切符

JRの新幹線・特急の指定席は1か月前から買えるという噂は知っていた。8/12分の切符を買うため、私はみどりの窓口へ並んだ。すでに10人以上並んでおり、列の進みは遅い。
列の横に看板が立っていた。看板には「事前予約を終了しました」との文字が。
「繁忙期(お盆)の事前予約は7/16(8/16分)をもって終了しました」
さらに「この●●駅では通常期の事前予約は一切おこなっていません」と書いてある。
予約ができないという事は、私が今から買おうとしている8/12分の切符を買えないという事なのだろうかとパニックになる。窓口には最低限の人数しかおらず、切符の手配にかかりきりである。看板の意味を尋ねられるような人がいない。
先程まで、ノロノロと中々進まなかった列もスピードアップして、どんどん私の順番が近づいてきている。前の前の前の前に並んでいたお婆さんと、お婆さんの顔写真をスマホで撮影し、デコっている小学生男子の番になった。
私はまだ「事前予約」の意味がわからずにいた。事前予約とは私が今からおこなおうとしている行為に当たるのか当らないのか。これだけでかでかと看板に書かれているのだから、お前ら忙しいのに予約なんかするなよ切符は渡さないぞという意思なのだろうか。事前に切符を購入する乗車者は腹を切って死ぬべきだ的な文言が頭をよぎる。小学生はお婆さんの横で退屈そうにスマホをいじっている。キラキラした背景で盛られる婆が否応なしに目に飛び込んでくる。ねえ、その写真盛ってどうするの。
結局私は列を離れた。腕時計に目をやり、時間がないんだよねという体を装って。そして近くにあった券売機に歩み寄った。この券売機で買えないのなら諦めようという思いで。
8/12の切符はすんなりと買えた。

 

結局「事前予約」とはこういうことだった。
・JRの特急や新幹線の指定席は乗車日の1か月前から購入できる
・お盆などの繁忙期は特別に1か月以上前から切符を予約できる