ばいあすにゅーたうん

俺は屁をこくシステムだ

蛸の神秘に触れる

「見てください。蛸の卵です!」番組アシスタントが興奮気味に言った。

 

俺は番組アシスタントと伊豆の海に潜って、蛸の産卵・受精をリポートすることになった。

暗めの海の中に潜ると、海底に蛸の卵がびっしりと張り付いているのを見つけた。
すると雄の蛸が少し上の方からゆらゆらと近づいてきた。これから受精が始まるのだ。
雄蛸は卵をめがけて精子を放った(※)それは鮭の産卵・受精シーンを思わせる光景だった。※実際のものとは異なる

 

そして雄蛸は卵に覆いかぶさるような体勢になった。これから孵化が始まるまで敵から卵を守るのは雄の役目だ。
「ちょっとからかってみましょう」
俺は足をクワガタのハサミのようにし、卵を守る雄に近づいた。
雄は変な奴が近づいてきたと、警戒心をあらわにする。しかし反撃はしてこない。

 

何もしてこない蛸。俺はこれでは画にならないと思い放屁し始めた。細く、長く。
ヴヴヴヴヴヴ…と気泡が海面めがけて上昇していく。
「やだーおならしてるんですかー」これにはアシスタントも苦笑い。
その刹那、下半身に違和感が。
尻の穴に蛸の触腕が突っ込まれたのだ。ウエットスーツを突き破っていやがる。なんて威力だ。
「あははつっこまれてるんですかー?」のんきにアシスタントが笑う。
「うえへへ…」力なく俺は笑う。
というより力が入らない。8本の異物が突っ込まれてるとはいえ、所詮は軟体生物。しかも5cm程度突っ込まれているだけだ。
激痛といったほどではない。なんだかくすぐったいような。
蛸は中々その腕を抜かない。

 


そこで俺は目を覚ました。
これはメモしておかねばと、寝ぼけ眼でtwitterに投稿し、再び眠りについた。
しかし、起きたら投稿したはずのtwitterは見当たらなかった。
俺は蛸の神秘に触れたはずだったんだ。