漫画の新刊でもチェックしにいくかー
と軽い気持ちで電気街口改札を出た。
電脳と煩悩の街、ここ秋葉原は金曜日という事もあり、食事や買い物に繰り出す人々で賑わっていた。
毎日閉店セールの声が響く店を過ぎ、角を曲がると、店外に設けられた一番くじの売り場が目に入った。
今は何が出てるのだろうかと、貼り出されたポスターに目をやる。
するとそこに「氷菓」の文字が見えた。
へー氷菓も一番くじ(正確にはセガくじ)出たんだ。などと思いながら賞品ラインナップを眺める。
大体こういったくじで、良い賞品というのはキャラのフィギュアである。
はいはい。ヒロイン2人のフィギュアね…あ、他のキャラもミニフィギュアがあるのか。
あとは、マグカップにタオル…毎回思うのだがこういう小物やアパレルが当たったとしてもあんまりな……実際に使う人いるのかな。
などと思いながら上から下へ視線を移していく。
下位賞品はでっかい缶バッジと…チタンダエルのラバーストラップか……
!?
チタンダエルラバーイヤホンジャックマスコットだってええ!?
わあああ欲しいいいかわいいいい。
いつ引くの?今でしょ!あっ違う!
わたし気になります!
店員「引かれますか?」
俺「引きますうう!」
店員「(引きながら)…何回にしましょう」
俺「3回で!」
600円 × 3回
ゴソゴソ……
店員「はいじゃあ開けますね!」ペリペリ
店員「C賞の(ちっちゃい)フィギュアと」
店員「C賞の(ちっちゃい)フィギュアと」
店員「E賞のマフラータオルでーす」
俺「」
G賞のラバーストラップは出ず。気をとりなおしてフィギュアを選ぶ。
店員「今あるのはこの3種類ですね」
見ると、奉太郎とえるのフィギュアが残っている。じゃあ折角だしこの2人を貰おうと店員さん(かわいい)に告げる。
店員「マフラータオルは残り一種類なんです」
入須先輩と奉太郎がプリントされた賞品を受け取る。
一体どういう場面で使えば…と考え始めたその時、店員さんが申し訳なさそうに口を開いた。
「あのぉ…」
「えっ、はい?」
「こちらのフィギュアなんですが品切れになってました。別の物になります」
「」
無駄に続きます
※現在の獲得賞品
C賞
奉太郎の小さなフィギュア
入須先輩の小さなフィギュア
E賞
奉太郎と入須先輩がプリントされたマフラータオル